アカデミア幼稚園が巻き込まれた不法占拠事件

創立者安田秀司の死後、幼稚園(学校法人)の乗っ取りをたくらむグループが園内の施設を不法占拠し、レストランを呼び込んで開業させおかしな看板を設置したり、不審なブログを公開したりしていました。何が起こっていたのか、子どもを預けてだいじょうぶだろうかと不安に感じていた方も多いかと思います。現在は不法占拠をしていた人たちによる、幼稚園への誹謗中傷だけがネット上に残っています。怪しげな情報であることに気がつく方も多いようですが、そのような言説だけが見られるのは好ましくありません。
そこで何が起きたかをご説明し、全て決着していることを皆さまにご理解いただきたいと思います。


不法占拠から幼稚園の乗っ取りを企むも失敗
0. 事件の概要

創立者故安田秀司の未亡人安田睦子が幼稚園敷地内に住み、学校法人の理事を詐称していました。そこに幼稚園の資産をねらい、乗っ取りを画策する近隣の大学教員T(現在は退職)や地上げ屋Iなどが関わってきました。その過程でネットを通じた悪評の流布や看板の設置などを行いました。
幼稚園からの立ち退き訴訟の結果、裁判所での取り決めに従い令和4年3月末に退去し、建造物の原状復帰費用約700万円を幼稚園に支払う形で全て決着しています。

始まりは安田夫妻の不仲
1. 前史

そもそもの発端は故安田秀司夫妻の不仲にあります。夫が懸命に幼稚園の運営を行い、将来に向けての拡張へと頑張っている時に、妻の睦子は毎日のように正門付近で園児の保護者に、幼稚園の悪口を言いふらしていました。故安田秀司がその行動に怒ったのは当然と思います。睦子がなぜそのような行動をしていたのか関係者にも理解できません。自分も幼稚園での権力が欲しかったのか、夫を自分へ振り向かせようという意図であったかは当人が死去した今となっては知ることはできません。

本人から「離婚された場合に備えての権利の保全」という話を聞いたことはあります。それでも虚言の多い人物だったため真偽のほどはわかりません。
故安田秀司は館野地域に自宅を新築し、自動車の免許のない睦子をそこに住まわせて、幼稚園に口出しするのに歯止めをかけようとしましたが、うまく行きませんでした。
なお学校法人所有の施設内に居住することは違法で、県庁からも再三の指摘を受けていました。

安田秀司は平成30年5月12日に死去しています。
故安田睦子については、きつい物言いと噂のねつ造と流布が得意などいろいろ問題の多い人物でしたが、この事件との関連ではその極端な「虚言癖」についてのみ言及しておこうと思います。
彼女は学校法人安田学園の理事や評議員となったことは一度もありません。これは理事会や評議員会の議事録を見れば明らかなことです。しかし、自分が「筆頭理事」であると詐称して、いかにも権限があるかのように装い、幼稚園の資産を狙う者たちを引き込み、事件を起こしました。なお、彼女は「音大卒」と称してピアノ指導を行っていましたが、音楽教室に短期間通ったことがあるだけで、音楽大学に入ったことはありません。注意深い方はすでに気づいておられるでしょうが、「音大卒」とは言うけれどもどこの「○○音楽大学」と言ったことはありません。大学名を出すことで、問い合わせれば入学していないことがわかってしまうからです。

うまく利用されたレストラン
2. レストラン「グルマン」による不法占拠事件の発生

安田睦子は幼稚園のログハウスの鍵を勝手に取り換えました。さらに筑波学院大学から退去させられたレストラン「グルマン」を誘致しました。厨房機械の費用、ログハウスの家賃などについては、安田睦子、黒幕のT、グルマン店主のUそれぞれの言い分が異なり彼らの間で実際にどのような取り決めや契約があったのかはわかりません。
グルマンの機材搬入は令和元年6月ごろから始まりました。そして幼稚園の敷地内、幼稚園所有の建物内で営業を始めました。幼稚園(学校法人)としては、賃貸契約などをしていませんし、営業を許可したこともありません。
幼稚園に損害を与える目的以外にも、それぞれが経済的な利益を目論んでいたであろうと推察できます。
グルマン店主の言い分は、グルマン再出店のために「クラウド・ファウンディング」で資金が集まってしまったため引っ込みがつかなくなったとのことです。

学校法人の不適格な代表者と対応の未熟さ
3. 幼稚園側のまずい対応

学校法人の敷地内に部外者が無許可で店を開店することはもちろん異常で違法なことです。その事態にきちんと対応できなかった責任は当時の理事長Sと実質的な権力者のMと副園長だったSにあります。

不法占拠として、立ち退きすることになりましたが、暴力的に侵入し勝手にレストランを営業するという行為は、平和な法治国家である現代日本社会では考えられないことです。そのため賃貸契約があったのではないかと考える人も少なくなかったようです。その事態に対する対応も後手になりました。
みなさんも考えてみて下さい。貴方の家に単なる顔見知りが荷物を運び入れて店を始めたらどう対処すればいいか。“店のひとは契約をした、紹介者は賃貸する権限があると言っている” そのような滅茶苦茶なことが起こったのです。
侵入されレストランの営業を始められてから、フェンスで囲ったりする対応を取りましたが一向に解決しませんでした。
その時に幼稚園に関わっていた法律関係者は、裁判をして気長に法的な対応をするべきだという立場でした。法律的に正しい対応ということは、言葉を変えれば法律事務所に何年間にもわたる仕事を依頼するということです。
高い費用を払っているからいい対応をしてくれるはずだ、という他人任せの姿勢が事件の長期化と多額の出費という結果をもたらしたとも言えます。

猥褻ビデオ屋が使うブログを利用する人たち
4. FC2ブログ

「アカデミア幼稚園をよくする会」という組織があります。前述の元大学教員が計画し、不法占拠の実行部隊であったOが原稿に基づく書込みの作業をしていました。彼らが利用していたのはFC2ブログというサイトです。形式上アメリカにあるということで(実質は大阪にある会社が運営)、日本から法的な手続きが取りにくいので、違法AV販売や著作権侵害などの犯罪の舞台となってきました。こういった媒体を使っている時点で、違法性を認識しての活動であると推察できます。
なお、当学校法人に対する名誉毀損への対抗処置として、現在IPアドレス開示の手続きを進めていますので、いずれ首謀者についてお知らせできることができると思います。
下記にFC2ブログが関わった事件の報道の一部を記しておきます。詳しく調べようとすると猥褻動画が含まれているということで、表示されないサイトも多いです。

  1. FC2の無修正AV販売、ポイント交換で手助けした疑いで書類送検
    土舘聡一 2021年11月29日
  2. サイト「FC2」で販売ランク3位の男を逮捕 無修正動画陳列容疑
    https://www.asahi.com/articles/ASQ5M3JX7Q5MUTIL00B.html
  3. わいせつ動画を「FC2」で公開、海自隊員ら3人を逮捕…売り上げは計1億円超か
    2021/11/19 13:01
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20211119-OYT1T50148/

法的手続きを経て立ち退き、損害補償を支払い
5. 訴訟は決着

裁判の相手、安田睦子(死去後は相続権者)とグルマンの経営者を相手取った裁判は
1. 早期の立ち退き
2. ログハウスの原状復帰費用の支払い
という条件を先方が全て受け入れることで決着しました。その後荷物とゴミを搬出し、不法占拠事件が終わりました。

今後のことですが、首謀者の一人であった安田睦子が死亡しているため、新たな不法占拠などは起こせない状況となっています。また黒幕で不法占拠やネットでの中傷を主として行ってきた元大学教員のTも退職したため、違法活動をする余裕もなくなっていると思われます。
一方で何年間にもわたる、占拠行為を続けてきた人たちがいまだに罰せられずに活動しているので、常に幼稚園の安全な環境を維持できるように、慎重に警備、防御体制を維持していきます。

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